あなたの夏の紫外線対策それで大丈夫?
紫外線が肌に及ぼす影響が知られるようになってきましたので、UV対策を意識しない人はほとんどいないと思います。でも、あなたはご自分の紫外線対策に自信がありますか?
日焼け止めだけでは不十分!紫外線ダメージを防ぐポイント
目次
・紫外線対策の基本、日焼け止めの選び方
・紫外線は上から横から真下から来る!
・そもそも紫外線に弱い肌になっていない?
紫外線対策の基本、日焼け止めの選び方
手持ちの日焼け止めや、UVカット効果つきのファンデーションを見てみてください。
SPFとPAはいくつになっているでしょう?
「SPF50PA++++だから完璧!」「大は小を兼ねるって言うし、強いに越したことはないよね」
なんて油断していませんか?
その日焼け止めが、シミやヒリヒリの原因になっているかもしれませんよ。
日焼け止め失敗例…こんなサインに注意!
「強い日焼け止めを使っているのに効かない?」
「日焼け止めを塗ると余計に焼ける(赤くなったりヒリヒリする)」
こんな時、もっと強い日焼け止めを探していませんか?
それは間違いです!!
なぜなら、強い日焼け止めが原因で起こっているトラブルだからです。
具体的には次の項目をチェックしてみてくださいね。
- 紫外線吸収剤
吸収剤そのものが紫外線を吸収し、熱などの他のエネルギーに変化させて肌の表面から放出させ、肌の内部に紫外線の悪影響が及ぶのを防ぐものです。
紫外線防御力が高く、白浮きしにくい、伸びが良いなどのメリットがあります。
しかし、化学変化が起こるにつれて紫外線カット効果が薄れていくためこまめな塗り直しが必要だったり、肌への負担が大きいことが懸念されます。これが日焼け止めをつけてかえって肌荒れする原因のことが多いと言われています。
こんなことがありました。シャレコのプレストパウダーのケースは5年間いろいろなところで耐久のテストをしても乗り切った強い素材でしたが、ある特定の方だけ割れてしまうのです。落としたりもしていな
ないのになぜ?というところから容器メーカーに調査を依頼したところ、「紫外線吸収剤」の影響で強度が弱くなっていたというのです。
プラスティックの強度も弱められるものを肌につけているなんて!人間の肌は本当にすごいなーと思う反面、日焼け止めをつけているのにシミやくすみになる理由の一つになるのだとわかりました。
紫外線吸収剤の代表的成分
t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン
メトキシケイヒ酸エチルヘキシル
オキシベンゾン-3
パラアミノ安息香酸
ウロカニン酸
パラメトキシケイ皮酸2-エチルヘキシル
対策:紫外線散乱剤で防ぐ日焼け止めを使う
紫外線散乱剤は、主に粉体で、肌の表面で受けた紫外線を乱反射されて逃がし、紫外線が肌の内部へ侵入するのを防ぐものです。紫外線吸収剤のように化学変化を起こさないため、構造が壊れにくく効果は長持ちします。吸収剤に比べるとカブレを起こしにくいので敏感肌向きです。長期間使用すると肌が乾燥することがまれにありますがベースのスキンケアで対策が可能です。詳しくは下記で解説します。
2.日焼け止めが必要以上に強すぎる
一般的に日焼け止めは、SPF値が高くなるにつれて肌への負担が大きくなると言われています。
※一部例外もあります。
日焼け止めは、外出時間(どれくらいの時間日にあたるか)で効果を選ぶようにしましょう。
①外出時間2時間未満
ちょっとした買い物や通学・通勤には、SPF10、PA+程度で無油分の日焼け止め。
SPF10(3時間程度)のUVカット剤なら、油分を入れなくて作れます。
敏感肌の方には特にお勧めですね。
お勧め日焼け止め⇒UVローション
②外出時間2~6時間
少し長めのお出かけには、
SPF20、PA++程度の日焼け止め。
汗をかいたらタオルでそっとおさえ、もう一度上から塗れば予防効果が持続できます。
③日差しが強い場所、レジャー、スポーツ
お出かけ時間がかなり長い時や、強い日差しに当たり続ける場合は、
SPF50、PA++++の日焼け止め。
汗の量が大量になる環境下では、SPF50、PA++++くらい密着がよく、予防効果の高いものをつけると効果的です。
ただし、クレンジングは念入りに行うようにしないとシミになるので要注意です。
お勧めアイテム⇒アクティブプラスファンデーション
紫外線は上から横から真下から来る!
「日傘や帽子を着用しているのに日焼けしてしまう……」
紫外線はガラスやアスファルトで反射して横からも下からも来ています。
敏感肌であまり日焼け止めは使いたくないという場合、日傘などを使いますが横や下のガードが甘いことがしばしば。
対策:隙間なく覆うか、部分的に日焼け止めも活用
頬はマスク、首はストール、腕はアームカバーなども使いましょう。ただ、ちょっと暑いですよね。
前述したSPF10、PA+程度で無油分の日焼け止めでしたら敏感肌でも使えることが多いですよ。
そもそも紫外線に弱い肌になっていない?
日焼けトラブルを起こしやすい肌は、もともと乾燥しやすかったり刺激に敏感なことが多いです。
例えば、掻いて皮膚が剥けた状態だと化粧水や薬がしみますよね。
同じように、乾燥したり敏感状態の肌は外的刺激から守る角質のバリア構造が乱れていて、紫外線が入り込みやすくなっています。
そのため、日に当たれば赤みやブツブツ、痒み、乾燥が起こってもおかしくない状態と言えます。
スキンケアで肌を整えておくことも、紫外線ダメージを受けないために欠かせません。
対策:肌(角質層)を保護するスキンケアを取り入れる
暑いシーズン、いつもは化粧水のみにしていても、乾燥や敏感状態の時は保湿クリームを上手く使うと紫外線ダメージを減らせます。
剥けてしまった皮膚がしっとり繋がるように保護しましょう。
ただ、使うクリームは、ベッタリと高保湿すぎるものは避けましょう。かえって汗や熱を籠らせてしまい反応することがあるためです。
重く感じないものを薄めに使うのがコツです。
お勧めクリーム⇒SPクリーム