皮膚科医による「肝斑の最新治療方法」を聞く機会がありました。
中でも印象的だったのが「シミの治療法にはすべてメリット・デメリットがある」というお話です。
耳にしたことのある方も、いらっしゃるのではないでしょうか?
レーザー治療と光治療、それぞれのメリットは?!
根強い人気のレーザー治療法。「メラニン色素を除去すること」で、シミを薄くする効果があります。
しかし、照射後に新しい皮膚が再生される際に、メラニン色素をつくる“メラノサイト”が活性化する場合が…。
すると“炎症後色素沈着”という現象が起こり、シミが濃くなってしまいます。
とはいえ、1回で完了し、合う人にはとても効果があるのがレーザーの魅力です。
デメリットは、上記のように「シミが濃くなる場合もある」ということです。
専門医でも、この「レーザーで濃くなるシミ」を見分けるのは難しい場合もあるようなので、納得するまで相談してから施術を受けた方がいいでしょう。
そして、レーザーより簡単だと、最近増えてきた光治療(フォトフェイシャル)。
メリットは、レーザーに比べ「副作用が少ない」ということです。反対にデメリットとしては、「1回だけでは効果を感じにくく、何度も行う必要があり、時間とお金がかかってしまう」ことがあります。
“肝斑”には、レーザー治療は逆効果?
30~40代にかけて、出やすくなるシミ“肝斑”をご存知ですか?ぼんやりとした淡い茶色のシミで、両頬や口の周りなど、左右対称にできやすいんです。
また、妊娠中にでる方が多く、生理中に濃くなる場合もあるため、ホルモンバランスと関係があるともいわれています。
シミ全体の40%を占めるともいわれる、この肝斑を治療する際は、レーザーや光治療は絶対に受けないことが大切です!かえって濃くなったり、ひどくなることがあるのです。
肝斑対策には、フルーツからビタミンCを積極的に取り入れることや、“トラネキサム酸”という人工アミノ酸が有効なようですよ。
体質に合えば、薬を飲むことで実際に肝斑が薄くなる可能性が高いので、専門医に相談してみてもいいと思います。
今日からできる“シミ予防法”は?!
肝斑を含む、シミをそれ以上悪化させない・新しいシミができないようにするために、まず大事なのは“紫外線予防”です。実に、シミの原因の約80%が、紫外線によるものといわれています!
そしてもうひとつ見落としがちなのが“乾燥対策”です。皮膚が乾燥した状態が続きインナードライになると、代謝が鈍くなり、シミが無くなりにくいだけではなく、新しく発生するベースにもなってしまいます。
もし、シミが濃くなったり、増えてきている場合には、インナードライの可能性があるかもしれません。
保湿のしすぎで、ご自分では気がついていない場合もあります。
「洗顔後に15分位、何もつけないでいられるかどうか」で判断できるので、チェックしてみてくださいね。
※以下は、今日からできる肝斑(シミ)の予防法です
- ストレスフリーに、日々たのしく過ごす(もっとも大切です!)
- 自分に合った化粧品を使う
- ゴシゴシと肌を擦るスキンケアをしない
- 一年中、TPOに合わせて紫外線予防をする
- 紫外線照射量の多い時間帯(10時~14時)の外出を避ける