「化粧水をつけたあとは、乳液やクリームでお肌にしっかりフタをしましょう!」という定説。
とても広まっているようで、お客様からも「どんな時でも、肌から水分が逃げないように、フタをしなくてはいけないんでしょうか?」と聞かれることが、よくあります。
フタをする前に、大切なことって?!
もともと人間は、水分が肌から逃げないよう、フタをする機能を持っています。
化粧品を使っていない赤ちゃんや子供たちは、フタしなくても大丈夫ですよね。
「子供だからそうなんじゃないの?」 「年々、うるおいって減るんでしょ?」
という声も聞こえてきそうですが、ズバリその通りです。
でも、大人の皆さんも、ちょっと待ってくださいね。フタの問題の前に「洗いすぎて、うるおいを逃がしてしまっている」とは考えられませんか?
肌トラブルの原因がよかれと思ってしている“フタ”かも知れないということなんですね。
普段からうるおいを逃がしやすい洗顔をしているのに、それを加齢のせいだと勘違いして、保湿を増やしてしまう…。
すると、どうなるでしょう? 肌が「保湿に依存する傾向」にかたよってしまい、さまざまなトラブルが発生します。
テカリ肌には、フタは逆効果?
一般的にいわれている「水分が逃げてしまうからフタをしないと…」という話。
これは、自分の皮脂が十分に出ないため、常に乾燥してしまう方にとっては、必要なことです。
実際に乾燥肌の方は、フタをしなかったために肌荒れになってしまうこともあります。
けれど、オデコも鼻もテカテカしてしまうほどのオイリー・混合肌の方が、皮脂がしっかり出ている上に、さらにフタをしてしまう。すると、どうなるでしょう?
まず“過剰皮脂分泌”によって、毛穴のつまりや黒ずみが発生します。
そして、外的な不要物(チリ、ホコリ、雑菌など)が付着することで、ニキビや吹き出物も悪化につながってしまいます。
しなくていいのに保湿しているために、トラブルを発生させてしまうのです。
カウンセリングでそこを読み取れたテカリ肌の方には、必要最低限レベルの保湿剤を使うことを提案しています。
使い続けることで、肌がもともと持っていた「フタをする力」が活性化され、トラブル解消につながっていきます。
「自分の皮脂でうるおう肌づくり」って?!
毛穴やニキビのトラブルがある場合、大切なことは「保湿」じゃなく「保水」です!
自分の肌に本来備わっている力を信じて、乳液やクリームでのフタは、最低限にしてみましょう。
保湿のしすぎを見直してみることで、ニキビやテカリが改善されるかもしれませんよ。