「洗顔料は、よく泡立てて洗いましょう!」という、もはや定番となった定説。
「あまり泡が立っていないまま洗うと皮膚への摩擦が増え、ニキビやシミができてしまうから…」という理由が、この説が広まった背景にあります。
泡のキメ=美肌のキメテ?!
洗顔料の泡には、汚れを包み、まき取る働きがあります。
泡をしっかり立てることで、この力がより働き、透明感のある美肌になるんですね。
けれど、汚れをまき取る力は“キメの細かい泡”にこそあるもので、残念ながら粗い泡ではあまり効果が期待できない、とも考えられています。
それでは、この「キメが細かいか、粗いかどうか」の違い、一体どこで生じるのでしょう?
ひとつは、利用する洗顔料の成分です。泡立てネットなどで泡立てて、一見泡がしっかりしているものでも、時間が経つとどんどん泡がしぼんでしまうものもあります。
すぐにペシャーンとなってしまうものは、刺激が強い場合があるので、ご注意ください。
ふたつ目は、これが肝心なのですが、泡立てが終わったら「利き手を泡の上から左右に動かし、空気を抜いていく」ということです。
硬くなった泡を両手で分けたときに、ツノがツンツンと立つくらいだと、なおいいですね! この、「硬い泡の状態」にすることが大切です。
【洗顔料の効果的な泡立て方】
1.洗顔料を泡立てる前に、顔を少しぬらしておきます
2.適量を取り出して少量ずつ、水に近いぬるま湯を含ませ、よく泡立てます
3.泡が手のひら全体にのびたら水を足し、利き手で泡の上を左右になでます
4.利き手の力を抜いて、さらに泡を立てていきます
※ 泡立て専用のネットなどを使われると、キメ細かい泡が短時間で立てられます
泡のクッションで、肌に触れずに洗うと良い?!
いい泡が出来たら、手と顔の間に“泡のクッション”を感じながら、泡を転がすように両頬や口もとをやさしく洗います。
この部分は皮膚が薄いところなので、指先で強くこすらないよう気をつけてくださいね。
また、額や鼻・アゴには指先の第二関節部分を使って、泡で汚れをまき取るように洗います。
このあたりは皮脂が出やすいところですが、力を入れすぎると毛穴に汚れを押し込むことになってしまうので、そっとなでるように洗ってください。
そしてすすぎの際は、顔に直接指や手のひらが触れないよう、気をつけてください。
水に近いぬるま湯を顔にかけるようにしてすすいだら、その後は続けてローションをつけ、クリームで保湿しましょう。